久しぶりにアトピー性皮膚炎の中医学的な考えと治療について少し書きます。
最近アトピー性皮膚炎の外来患者の中、特に病歴の長い成人患者が多いです。ステロイドを減量目的で、漢方を希望されています。中では既に長年漢方を飲んでいる方もいます。
気になったのは、「湿熱型」として処方されることがほとんどで、肌はカサカサ、色素沈着も目立ちます。
実は、病歴が長いと「脾虚血燥型」になります。除湿健脾以外、養血が大事です。苦参や当帰、生地黄などを使います。
もちろん、体質によって個人差が大きいですが、しっかり舌や脈を見たうえで処方するべきですね。