+疥癬

疥癬

疥癬

疥癬は、「ヒゼンダニ」と呼ばれるダニが皮膚表面(角質層)に寄生して起こる感染症です。皮膚と皮膚が直接触れ合うことで感染するため、近年は高齢者介護などを行っているうちに感染し、施設内や家族内で感染が広がるケースもあり、問題視されています。
もちろん接触でうつるため性感染症としても一面もあります。

Q:ヒゼンダニの特徴は?
A:ヒゼンダニは、肉眼ではほとんど確認できないほど小さな生き物です。メスの成虫は皮膚の角質層内に潜り込んで長さ数ミリ程度の、いわゆる「疥癬トンネル」をつくり、その中で産卵します。卵は孵化して幼虫、若虫を経て約2週間で成虫になります。成虫は皮膚を離れれば短時間で死滅しますので過度に恐れる必要はありませんが、疥癬患者の使用した寝具類を直ちに他の方が使うと感染する可能性はあります。


Q:症状は?
A:ヒゼンダニの寄生から1〜2ヶ月の無症状期間を経て、腋の周囲や腹部、陰部などにブツブツが現れます。痒みが強く、特に夜間に増強するのが特徴です。手首や手指の間には、細くて灰白色をした長さ数ミリ程度の線状の皮疹(疥癬トンネル)がみられます。


Q:診断は?
A:診断にあたっては、皮膚科にて顕微鏡や拡大鏡を用いた検査を行い、ヒゼンダニの虫体や虫卵が見つかれば確定します。


Q:治療は?
A:イオウ外用薬、またはイオウサリチル酸チアントール軟膏を全身に塗布して24時間後に洗い流すことを5日間繰り返します。クロタミトン軟膏(オイラックス)を全身に塗布し、1〜2週間続ける方法もあります。こうした外用薬による治療が不十分な場合には、イベルメクチンという薬の内服を行います。