+血管炎

血管炎

血管炎

血管炎とは、あえて一言で表現するならば「血管を炎症の場とする疾患群」と言えます。血管は全身の至るところに分布しているため、血管の炎症とトラブルは種々の臓器障害をもたらします。血管炎は皮膚に限って生じるタイプから全身症状を伴うタイプまで様々です。

Q:症状は?
A:皮膚症状としては、紫斑、血疱(血豆)、潰瘍、皮下結節などの症状がみられます。皮膚に紫斑(紫紅色、あるいは暗紫褐色の斑)が認められ、必要に応じて全身症状の腱索を行います。


Q:皮膚科でよくみる血管炎はありますか?
A:血管炎には様々な疾患がありますが、頻度が高く、皮膚科が診療することの多い全身性血管炎としては「IgA血管炎」が挙げられます。つい最近まで「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」と呼ばれていました。この疾患では、触ると軽いしこりの触れる紫斑(触知性紫斑)が、多く現れます。一般的には下腿に生じやすいです。が、臀部、大腿部、背部、上肢にまで広がることもあります。触知性紫斑以外に点状あるいは斑状の紫斑、水疱、血疱、潰瘍などが生じることがあります。


Q:検査は?
A:診断にあたっては、一般的に血液検査、尿・便検査を行い、成人では皮膚の一部を採取する皮膚生検と病理組織学的検査を行うことがあります。


Q:治療は?
A:症状の程度により、治療法は異なってきます。軽症の場合には皮膚の紫斑にたいする治療がメインとなり、まず安静と血管強化薬や止血薬を使用します。関節痛に対しては非ステロイド系抗炎症薬による対症療法を行います。腹痛など腹部症状にはまず絶食と輸液で対応しますが、軽快しなければステロイド薬投与を検討します。腎障害に対しては主にステロイド薬を用いますが、治療が効きづらいケースでは、一度に大量投与するステロイドパルス療法や免疫抑制剤の併用療法を行います。