成人の5人に1人が不眠症と言われています。

通常の時間に寝ているのに、満足感のある睡眠が得られないこと。

日中に身体がしんどい、仕事がはかどらない、いらいらするなど・・

日常生活に支障をきたす疾患のことです。

不眠症の症状と薬

■「入眠困難」・・・寝付きが悪い・・・超短時間型~短時間型の眠剤
■「中途覚醒」・・・夜中に何度も目が覚める・・・短時間型~長時間型・ベルソムラ
■「早朝覚醒」・・・早朝に目が覚める・・・中間型~長時間型・ベルソムラ
■「熟眠困難」・・・熟睡した感じがしない・・・ロゼレム・ベルソムラ・鎮静系抗うつ薬・抗精神病薬

不眠症の漢方的考え方

睡眠だけに焦点をしぼらず、心と身体を一緒くたに扱う「心身一如」の立場から病気と正対します。

臓腑弁証では「心」「肝」「脾」「腎」との関係を、さらに「虚」「実」を見極め、治療を望みます。一例として

「柴胡加竜骨牡蠣湯」は気をめぐらせて、体にこもった熱を冷ます、心を落ち着かせる、脳の興奮からくる不眠を改善します。

「加味帰脾湯」は精神不安、不眠、神経症、貧血、食欲不振などを伴うときに良く使われます。