糖尿病と聞くと、どんな印象を受けますか? 「甘いものを食べすぎたら糖尿病になる」「炭水化物を控えるべき」「インスリンを導入したら、普通の生活は送れなくなる」・・そんな誤った印象があるかもしれません。

当クリニックでは、治療の3本柱である「食事療法」・「運動療法」・「薬物療法」を加え、合併症による自覚症状の改善には、身体症状・愁訴を基本に組み立てられた治療体系である漢方医学が取り組まれています。

正しい知識をもち、上手に糖尿病と付き合っていくことで、普通のひととかわらない生活を送ることができるのです。

漢方では喉の渇きが激しい状態を「消渇(しょうかつ)」と言い、これが現在の糖尿病や腎機能障害に該当すると考えられています。『金匱要略(きんきようりゃく)』では「男子の消渇、小便反って多く、飲むこと一斗なるを以て小便一斗ならば、腎気丸(じんきがん)(八味地黄丸(はちみじおうがん))之を主る」と記されていて、古くから八味地黄丸が用いられ、現在も高齢者に多用されます。

虚証の中高年で、腰や下肢の脱力感、冷え・しびれがあって夜間頻尿を訴える患者さんに使用します。血圧安定化(降圧)作用を示したり、勃起障害や自律神経障害、末梢循環障害に有効なケースもあります。

その他の合併症状にも漢方を用いて治療しています。

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