花粉症の症状には主にくしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみがあります。日本では、スギのほかにもヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が花粉症を引き起こすとされています。

季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎には抗ヒスタミン剤の内服と点鼻・点眼が治療薬となっております。

そこで、体質改善を計るために漢方をお勧めします。
花粉症体質、とは言ってもどんな症状なのか、体質などにより適する漢方薬は異なります。
一つ言える事は、花粉症はからだのアンバランスが一部の器官(例えば鼻)に現れた結果、だということです。

花粉症を治すには、自分の体の弱いところ(バランスの崩れたところ)の調整をする漢方を使うことが必要なのです。

花粉症、透明な鼻水のでる感冒によく使われます

発汗で寒気を体外排出する麻黄(マオウ)・桂皮(ケイヒ)、身体を温める細辛(サイシン)・乾姜(カンキョウ)、身体の潤い維持と止痛の芍薬(シャクヤク)・五味子(ゴミシ)、痰を除く半夏(ハング)、消化器を保護する甘草(カンゾウ)で構成される漢方薬です。感冒初期のくしゃみ、透明の鼻水等の鼻症状に適応します。服用しても眠くならないので花粉症にも使用されます。甘辛味で、温服が効果的です。

かぜや気管支炎、慢性鼻炎、花粉症、慢性蕁麻疹、喘息の長期管理などに応用されています。

玉屏風散はその衛気が不足した状態に適する処方です。衛気が不足すると汗をかきやすくなるほか、 外邪に対する防衛力が落ちて、風邪をひきやすくなったり、なかなか治らずに長引いたりします。 温度変化にも順応しにくいため、少しの温度変化でクシャミ、鼻水などのアレルギー症状も現れてくる方におすすめします。